あの悪夢のような夜から数日が経った。
幸村の私室前の修繕も終わり、佐助の手の傷も塞がってきた。
そして碌な手当てもせぬまま走り回ったせいで悪化しまくっていた才蔵の足も何とか回復に向かい始め、ようやく落ち着いた頃だ。
しかし困ったことに、まだ落ち着いていないこともあった。
一つが他の連中への説明。
あの夜事に当たった三人にさえ何が起きたのか未だに分からないと言うのに、他者に説明できるはずが無い。
詳しくは調査中、ということで明言を避けてきたのだが、それでは説明不足に決まっている。
端的に質問されたことには答えているせいで、余計に情報が混乱してしまっている有様だ。
物の怪が何かしたらしい、というものや、面妖な術にやられた、というのが殆どだが、中には佐助と才蔵の大喧嘩なんていうあほらしい内容のものもあった。
それならどれだけ良かったか、と当人達は思ったが、根も葉もない噂のため拳一つで黙らせておいた。
しかし根本的な解決には至っていないのが現状だ。

そしてもう一つが妙ちゃんの行方について。
今回の騒動で一番感謝しなくてはならない存在だというのに、どこを探しても見当たらない。
才蔵が証言した篝火の燃え滓を丁寧に調べたが、やはり見つからない。
才蔵は「やはりあの時止めていれば…」と悔やんで拳を握り締めたが、その手は火傷によって爛れている。
炎の中に手を突っ込んで妙ちゃんを救おうとした証拠だ。
放っておけば手が使えなくなるまでやっていただろうに、その作業を中断した理由は一つ。
妙ちゃんに吹っ飛ばされたのだという。
「た…妙ちゃんが?」
「うむ。庭石に体を打ち付けて止まったほど勢い良く吹っ飛ばされた」
「えーっと庭石って…」
才蔵の示した方向を見遣れば、かなり距離がある。
妙ちゃんは小さいのに怪力だったらしい。
「もう何が起こっても俺は驚かない…」
そう言って佐助は色々湧いてくる疑問を片付け、妙ちゃんの捜索は諦めた。
変わりに上等な酒を用意して、庭に撒いた。
供養と表すのはおかしいかも知れないが、出来る限りの感謝の証である。
あの珍妙な顔が見れないのは何故か寂しい気もしたが、守っていってくれたものはあまりにも大きい。
だからそれ以上は望むまい、そう思って区切りをつけた。
区切りをつけたかったのに、そうさせてくれなかったのが忍隊の連中だった。
まず泣いた。
そして喚いた。
最後はいじけた。
あまりに煩かったため、妙ちゃんが燃えてしまった理由を話した。
そしたらまた泣きやがった。
その後庭に鯛と鰹節とマタタビが供えられた。
しばらくはそれも黙認してきたが、幸村の私室に面した庭に、そんな意味の分からない取り合わせの供え物を長い間放置しておくわけにもいかない。
しかも本物の猫まで寄ってきてしまったせいで、せっかくの供物も荒れ放題だ。
見かねた佐助が禁止令を出して、今現在頑張って事を収束に向かわせている。
こっそりお供えにくる隊の者を返り討ちにするのがここ最近の佐助の日課だ。

そして最後が佐助の傷跡だった。
あの後幸村が熱を出して倒れたため、佐助は己の手当てを簡単に済ませた状態で対応に追われた。
屋敷中を走り回り、次々目を覚ましてゆく家人たちを言いくるめ、忍達に指示を出し。
そして一段落したところで、一言。
「長、ずっと気になってたんですがその首の鬱血や歯形はどうしたんですか」
どひゃん。
冗談抜きで心臓が飛び出すかと思った。
己の姿を見れば、乱雑に小袖を引っ掛けただけという適当な格好で。
そして首元はかぱりと開いている。
陽もとっくに上ったこの状態でそこら中を走り回っていたかと思うと。
「……っ!!!」
どんな目で見られていたかありありと想像できる。
事情を知らない家人達には、
「あらあら佐助様ってば良い人が…」
そして忍連中には、
「長…任務先って今回奥州じゃ…」
任務関係ない!と言い訳しようにもその夜の悪夢を知らないのではどうしようもない。
結局誤解は解けぬまま、後から説明すると言って今現在に至る。
一応あの夜に物の怪か何かの仕業で騒動が起きたことは伝わっている為、奥州で云々という誤解は解けた。
解けたと信じたいが、どうやって説明すれば良いのか。
「旦那にやられた」
言えるわけ無え!
「虫刺されです」
無理ありすぎ!
「任務先で女の子と」
首に歯形つけられてる時点で嘘!
八方塞がりだ。
「事実を言ったら誤解と邪推が大量についてくるってどうよこれ…」
「いっそ上杉のあの忍のせいにしてみたらどうだ」
事情を知る才蔵がそんな案を出したが、佐助はすぐにそれを却下した。
「歯形が明らかに女のものじゃ無え。…既に目の良い奴らにゃばれてる。っていうかかすがに知られたら俺様殺されるって」
「あー…」
そう呻いて才蔵が頭を抱えた。
佐助のそっち方面の話に関しては全く興味の無い才蔵だが、これに関しては幸村が大きく関っているので頭を悩ませざるを得ない。
「適当な奴をでっち上げることは出来ないのか…」
「その適当な奴に俺が首への傷を許すと思うか?」
「……」
思わない。
才蔵の無言が答えを物語っている。
しかしここで諦める訳にはいかない。
「嘘と承知でそのまま押し切れ」
「んな無茶な」
「察しの良いあいつらのことだ。事の真相を何となく察してそれ以上言うまい」
「察しの悪いやつらには根掘り葉掘り聞かれるってことだよな」
「…それは拳で黙らせろ」
「……」
旦那みたいなこと言わないでくれる?と言い返そうとした佐助だったが、そんなことを言ったら才蔵が喜びそうである。
わざわざそんなことを言ってやる必要はない。言い返したいのは山々だがここは沈黙を選んだ方が賢明のような気がした。
しかしまぁ、悪くは無い手だ。
嘘とばれようが佐助と才蔵が言い張ればそれも罷り通る。
そうだそうしよう。
そう己を納得させたところで、いきなり名を呼ばれた。
大音声で。

「佐助ぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」

びりびりと屋敷をも震わす大音声だ。
「うわわわ何っ?何なの?!」
あまりの声の大きさに飛び上がれば、その声の主が物凄い勢いでこっちに向かって走ってくる。
あれを受け止めれば多分死ぬ。
それを悟った佐助は迷いなく跳んで逃げた。
「ぬおおおおおっ」
ずしゃあっっと音を立てて滑ってゆく主の姿を見送りつつ、そのままさっきの位置に着地して、同じく幸村を飛んで避けていた才蔵へ目を遣った。
(何で旦那こんなに怒ってんの…?)
目だけでそう問いかければ、不思議そうな顔を向けられる。
表情の分かりにくい顔をしているくせに、何故か伝わるこの不思議。
才蔵も幸村の怒りに関して心当たりがないらしい。
仕方なく原因の追及を諦めて幸村が滑っていた方向へと目を戻すと、肉眼で確認することが出来そうなほどの怒気をゆらりと立ち上らせた主の姿が見えた。
怖すぎる。
「ちょっ、ちょっと旦那…?どしたの?」
あまり刺激しないように遠慮がちに問いかけてみたが、その怒気が弱まることは無い。
むしろ助長している気配さえある。
何故だ。
「だ、旦那…?」
「佐助」
うわぁ怖い。
恥も外聞もなくこのまま全力で逃げ出したくなったが、それを何とか我慢した。
そして腹にぐっと力を込めて答える。
「はいよ」
いくらか固くなったものの、声は平素のものとそう変わらないものが出た。
外面を取り繕う己の技術を心の中で絶賛して、目の前の恐怖から意識を逸らした。
しかしそんな余計なことに思考を飛ばしていても、段々近づいてくる怖い幸村と、その口から発せられようとしている言葉を止めることなど出来ない。
佐助の逃避も空しく、地を這うよな声音で続きが放たれた。
「お前はここへ帰還する直前まで、奥州へ行っておったのだな」
「そうですよ。あんたに言われた任務でね」
答えた瞬間。
ぢりり、そう音を立てて空気が張り詰めるような気がした。
「ではその任務が終わった後は、すぐに帰還したのだな?」
「当たり前っしょ。早く帰ってこいって言ったのはあんたでしょうが」
「そうか」
その声音は静かだったが、張り詰めた空気が解けることはない。
ここら一帯が丸々炎に包まれたような気配が充満し、何とか抑えられているであろう激情がゆったりと燻っている。
その空気の発生源たる主は、荒げそうになる声を我慢するあまり、限界まで低くなった声でこう言った。
「ではお前が任務中、どうも女のところで遊んできたような痕跡がある、とあちこちから聞いたのだがこれはどういうことだ?」
「は?!」
佐助が驚きの声を上げたところで、才蔵が頭を抱えた。
見に覚えは無い。
見に覚えは全く無いが、心当たりはあるのだ。
泣きたくなるほど。
「ちょっちょっと待ってそれ誤解!誤解だから!」
「何が誤解か!俺が何人からそれを聞かされたと思っている!!」
「人の噂を鵜呑みにすんじゃねえって!!誤解だから!!」
「では根も葉もない噂だと言うのか?!」
「根と葉はあるかも知んないけど誤解!!」
「根と葉があるのに誤解ぃ?!」
正直に洩らしてしまった言葉に咄嗟に舌打ちしたくなったが、口に出してしまったものは仕方が無い。
それを踏まえた上で納得してもらうしか道は無さそうだ。
「本当に誤解!まずそれは信じて!」
「才蔵が頭を抱えてあのように蹲っているのを見せられてどう信じろと言うのだ!!」
「あれは最悪の形で余計な噂があんたの耳に入ったから頭抱えてんだよ!!」
「?!」
そうなのか?と幸村が才蔵を振り返った瞬間、才蔵は全力で首を縦に振った。
これ以上無いほどの必死さだ。
その熱意が伝わったのか、幸村はしぶしぶながらも「わかった」と言って佐助のほうへ目を向けた。
どこかまだ疑いを残した眼差しだったが、聞く態勢に入ってくれただけでも十分だ。
「まず、あんた噂って最初は誰に聞いたの?」
「…お、女達が噂をしているのを耳に挟んだのだ」
どうやら幸村は下働きの女達が雑談していた内容を小耳に挟み、それが己の忍のものだと知って耳を欹てたようだ。
そうすれば「おもてになる」だとか「くっきりと残ってる」だとか「やっぱり良い人が」というわけの分からない単語が飛び交っている。
立ち聞きするのも悪いと思い、そのまま通り過ぎようとしたところで幸村でも分かる決定的な言葉が投下された。

「あそこまで艶事の名残を残していらっしゃるなんて、よほど相手の方がお好きなのね」

何だと?!
そんな心境で絶句し、しばし呆然としたものの、聞き間違いにしてははっきり聞こえ過ぎた。
それでもまだ信じられない思いで他の家人へも聞いてみれば、皆が好意的に「良い人がお出来になったのですね」なんて言う。
しかし佐助が帰還する直前まで行っていたのは奥州だ。
つまり任務なのだ。
その最中にそのように破廉恥なことをしていたとなると、それはもう、黙っているわけにもいかない。
しかし軽薄そうに見えて職務には限りなく忠実で有能な忍のことを、他人の口から聞いた噂などで疑ってしまうのは良くない。
そう判断した幸村は、佐助のことを良く知るであろう忍隊のもとへ確認に出向いた。
そこでさっき家人達から聞いた内容をしどろもどろになりつつ赤面しながら告げれば、忍たちから返ってきたのは、佐助への純粋な信頼を見事打ち砕く証言ばかりだった。
「いえ、その、私にはお答えできませぬ…」だとか「多分、いや、もしかしたら大丈夫…かもしれないです」だとか「相手は相当の手練かと」だとか「奥州は色白美人が豊富と聞きますからなぁ」だとか「いえ、まだ相手が女と決まった訳では…」だとか。
詳しく聞けば聞くほど、任務中にどこかで遊んできたとしか思えないものばかり。
ここで幸村は完全にその噂を信じた。
信じてしまったのだ。悲しいことに。
そして今に至るのである。

「み…見事に肝心な部分が抜け落ちてる…」
事の詳細を聞いた佐助はがっくりと項垂れた。
一つ言葉が足りていれば、ここまで幸村が勘違いすることなど無かったというのに。
なんでそう奇跡的な確率で皆は明言を避けるのだろうか。
あまりはっきりと口に出すべき単語ではないだろうけれど!
「えーっと旦那、これは完全に誤解です」
「…それはさっきも聞いた」
面白くなさそうにそう言った幸村は、ふいと佐助から顔をそらした。
さっきまでの怒りは感じられないが、機嫌はこれ以上無いほど斜めのようだ。
はやく誤解を解こう。
顔をそらされたことに多少傷ついた佐助は、そう決心して口を開いた。
「あのね、噂の根源はこれ。この首の傷」
そう言って今はきっちりと隠している首元を寛げれば、未だにくっきりと残る鬱血の痕と歯形、そして引っ掻き傷などが晒される。
それを目にした幸村が、言いにくそうに口を開いた。
「お…俺がつけた傷がどうかしたのか?」
その言葉が発せられた瞬間、その場の空気が一変した。
遠くで火薬の暴発する音が聞こえ、どこかから何かが落下する音が響いた。
そして声にならない叫び声が多数。
誰の仕業か知らないが外で木がへし折れ、壁の一部が破損。
そして物置と化していた小屋が一つ倒壊。
極めつけは空から降ってくる鳥たち。
「…才蔵」
「御意」
それだけで悟った才蔵が姿を消し、呼吸五つ分待つと幾分静かになった。
流石は才蔵だ。
「なっ…、今のは何だったのだ…?!」
「この先無いだろうっていうくらいの忍たちの錯乱」
「は…?」
「良いの良いの、才蔵が黙らせに行ったから」
「しかし…」
「気になるなら俺の説明聞いてからにして。その方が誤解も解き易いだろうから…」
そう言ってがしっと幸村を掴んだ佐助は、諭すように告げた。
「あんたは知らなかったことだから仕方が無いけど、落ち着いて聞いてくれよ」
「お…おお?」
「こういう首の鬱血とかは、情事の名残を示すものなんだ」
「…じょ?」
「つまり、破廉恥なことしたって証」
「は…」
「歯形やら引っ掻き傷やらもう、誤解を招くような痕跡がよくここまで揃ったもんだよ全く…」
「こ…」
佐助の言葉を聞いて、幸村が動かなくなった。
しばらく固まったまま、慣れぬ知識を少しずつ少しずつ処理していっているようだ。
そのまま沈黙が落ちる。
気付けばさっきまであれだけ騒がしかった忍達も完全に静かになっている。
才蔵が的確に無力化してくれたらしい。
後から説明するにしても、幸村のさっきの一言は威力がでか過ぎた。
不可抗力だと言っても奴らが信じるかどうか。
というか、物の怪のようなあの得体の知れない何かの仕業ってのは嘘ではないのだから、ここまでばれたらもう真実を言ってしまうか。
ああもう面倒なことになったよなぁ、これ。
そう思った瞬間、幸村が爆発した。
「ははははっはれっはれっはれっは破廉っむがふっ」
予想していた佐助が幸村の口を塞いだ。
「言いたいことは分かるけど落ち着いて。…連中の誤解なら解けるだろうから」
「…っ!!……っ!!!………っっ!!!!」
「うん、分かったから落ち着いて」
口を塞いだまま肩を叩いてなだめれば、半泣きの幸村が少しずつ落ち着いてきた。
頭の中は相当混乱しているだろうが。
「落ち着いた…?」
問いかけにこくこくとうなずいて答えた幸村を確認し、佐助はそっと口を塞いでいた手を放した。
「す…すまぬっ」
「誤解は解けたみたいだね…」
「申し訳ない…!!」
「いや、別に良いけどさ」
「本っっ当にすまん!!」
「いやいや…隠すの忘れて走り回った俺が悪いんだし」
「その走り回ったというのは俺が熱で倒れたせいだろう…」
「あ…いや…」
「すまぬっ!!周囲の噂を鵜呑みにし、挙句このようにことを大きくした上お前に怒鳴り散らすなど…っ俺は最低だ…!!!」
「いやいや、それも変な噂をちゃっちゃと消さなかった俺が悪いから」
「ここ数日のお前の忙しさから考えて、そんなことまで気を回せというほうが無理な話だ…」
「や、だからもう良いって!誤解が解けたなら問題無し!」
「しかし…」
「あーもう!!良いったら良いの!!ほら!!」
顔を真っ赤にして悔いている幸村を促し、草屋敷の方向へ先導した。
今はこんな押し問答を繰り返しているより、忍隊の連中を黙らせるほうが先決だ。
「隊の連中が今頃これ以上無いほど馬鹿な勘違いしてるだろうから、そっちの誤解を解かないと…」
「…そ、そうか。わかった、俺から話した方が良かろう」
佐助の様子から急いだ方がいいと判断した幸村は、それ以上言わずに素直に佐助の言葉に従った。
「あー…お願いできる?」
「ああ…俺の撒いた種だ。俺がしっかり片付ける」
そう言って幸村は苦笑した。
これだけ責任を感じているのだから、自分から説明したいというのは納得できる内容だ。
しかも忍隊の連中は幸村の言葉にこれ以上無いほど忠実である。
それなら幸村に任せたほうが良い。
「それじゃよろしく」
佐助のその言葉に幸村が強く頷くと、二人は草屋敷の方向へ駆けだした。
才蔵が気を利かして隊の者達を集めてくれているであろう草屋敷。
未だ距離があるにも関わらず、なぜかとても嫌な空気を纏っているのを肌で感じた。
一体連中が今頃どんなことを考えているのか。
それを想像すればどこか遠くへ旅に出てしまいたくなるけれど、これからその誤解を解きに行くのである。
そう思って己を叱咤し、本能的に忌避したくなるその気配へ向かって必死に足を進めた。
あとから考えれば、この時己の直感に従って逃げていれば良かったのだ。
そう深く深く後悔した。


























後ほど草屋敷にて、幸村は男前にこんなことを宣言してくれた。
「佐助ほどの忍が俺以外にこのような場所に傷を許すはずがなかろう!!」
それに対し、佐助は
「解いて欲しい誤解はそっちじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!」
と涙交じりの絶叫をしたとか。
































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六の最後が拙かったため、後日譚を付けたしさせて貰いました。
佐助は苦労性だと思います。
そして幸村は一つ破廉恥知識が増えました。
才蔵は最後、良い笑顔で遠くを見ていると思います。
(08.10.9)










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